本屋業suiranのこと
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小さな理想の店
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今日着る服を考えることが好きじゃない。めんどくさいな、と思う。でも、服屋は嫌いじゃない。お気に入りの服だってある。そのお気に入りの服が5枚でもあれば満足だ。ただ、そう簡単にお気に入りには出会えない。今着ているお気に入りの多くは、10年前に京都で買ったもの。ずっと着れる。これもお気に入りの大切な条件。

少し前にめずらしい人から電話がかかってきた。画面に表示された名前にびっくり、電話に出てみると「まいどー」と懐かしい声がした。
京都で過ごした学生時代に時間があれば出かける店があった。もう10年前になる。とにかく小さな店で、先客がいるときは入店しなかった(構造上、しにくかった)。店のドアを開けると奥からひょっこり「まいどー」と顔が出てくる。行けば何時間でも話をしていた。服屋だから服のことをたくさん教えてくれたし、それ以外の話も思い出せないぐらいたくさんした。
「それやったらおじさんなっても着れんで」とすすめてくれた服は、たしかにおじさんになった今でもバリバリの現役で、お気に入りばかり。あのときに話した肩の切り返しの縫い目の話なんかもよく覚えている。10年経ったって古びないし、くたびれない。すれや色落ちはいい味になっている。着すぎて袖がモロモロになったオリジナルのパーカーはもう着れないけれど捨てられない。
大学を卒業する頃にようやく携帯電話を使い始めたオーナー(ギリギリ電話番号を交換できた)。「ブログみたいなの始めるからよろしくなー」という電話だった。

おもちゃ箱のような限られたスペースで、どの服を手にとっても「それはな…」と話してくれた。


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入荷しました。

山頂山麓
貝がらと海の音(文庫)
犬の人生
池内紀の仕事場6 架空の旅行記
山は晴天
ヒマラヤ初登頂物語
ザイルのトップ
妖精物語 上下
POPEYE no.796 カレーと本
POPEYE no.800 POPEYE ATHLETIC CLUB
POPEYE no.804 シティボーイのABC '14
POPEYE no.805 東京 '14


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『本屋会議』本屋図鑑編集部
『蚊がいる』穂村弘
 
by suiran-books | 2015-01-31 21:00 | あさっての方向 | Comments(0)
桐生にできた新刊書店、ふやふや堂さん。
先日、お客さんから「桐生にできた本屋さんはご存知ですか?」と、ふやふや堂さんのことを教えていただいた。

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店主の齋藤さんは、地図をデザインする会社『マップデザイン研究室』を本業としながら、週に一日ほどのペースで会社に隣接する土間空間を利用して本屋を営む。元織物工場の建物がどっしりと構えている。

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並んでる本は新刊書で、関西方面の出版社や、ミシマ社、夏葉社、アルテスパブリッシングなど、群馬県内では読みたくてもなかなか手に入らなかった出版社の本が盛りだくさん。インターネットでクリックすれば買える本もあるけれど、店の方から手渡しで受け取るほうが何倍もうれしい。そうして買った本は手にするたびに、その日の会話もよみがえってくる。

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県内にセレクトされた本が並ぶ新刊書店ができることは待望だった。
町に本屋があることの大切さを真剣に考える齋藤さん。「別に買う必要はないから、学校帰りの中高生が立ち寄って本に触れてくれたらうれしい」と話す笑顔がまぶしかった。

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ちなみに『ふやふや堂』の店名の由来は、2年ほど前まで働いていた京都の事務所が麩屋町通(ふやまちどおり)にあったことから。
オリジナルのブックカバーが素敵すぎる。


ふやふや堂
http://fuyafuya.jp


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入荷しました。

わたしの渡世日記 上下(文庫)
台所のオーケストラ(文庫)
アメリカンブラックジャーニー(文庫)
東北おやつ紀行
たべるしゃべる
独白ニュースレター
夜中にジャムを煮る
BRUTUS no.704 旅に行きたくなる。
BRUTUS no.720 気持ちいい音楽。
BRUTUS no.750 旅に行きたくなる。
BRUTUS no.769 本特集2014
BRUTUS no.770 続・尊敬できる「日用品」。
BRUTUS no.771 手放す時代のコレクター特集。
BRUTUS no.776 一世一代の旅、その先の絶景へ。
 
by suiran-books | 2015-01-26 20:18 | あさっての方向 | Comments(0)
読売新聞で紹介いただきました。
今朝の読売新聞の地方欄でsuiranの活動を紹介していただきました。

取材の際に口から出る言葉は、きっとずっと心のどこかにあるものです。自分で話しながら自分の言葉に「そうかそうか」と納得したり反省したり、取材していただくことで出てくる本音に我ながらしゃんとしました。

今年も天華堂書店2階は教科書販売のため、春に一時休業します。
休業まで残り数回の営業です。みなさんのご来店をお待ちしています。
営業予定はこちらをご確認ください。


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『広告 2015年2月号』
『SWITCH 2015年2月号』
『雪の断章』佐々木丸美
 
by suiran-books | 2015-01-24 08:56 | 活動のこと | Comments(0)
体が欲しがる栄養分
まるで不審者のようだと思う。
ひとりで本屋へ行くと店内を何往復もする。棚の前を後ろ向きに進んでみたり、なぜか監視カメラの位置まで気になり、天井を見つめてキョロキョロする。(職業柄。もちろん万引きはしません)でもそういった一連の動作がないと、気持ちよく、そのとき本当に欲しい本にたどり着かない。
すでに欲しい本が決まっているときは棚に向かって一直線だが、そうではないとき、何か読みたいけど何読もう、そんなときは決まって不審な動きを披露する。

きのうも何か新しい本が欲しいと思って出かけた。
雑誌から文芸の棚へ、エッセイや文芸評論の棚、海外文学の棚を眺めて、新聞の書評欄で紹介された本。そこから写真集や美術の本に流れていき、ふだんは見ないビジネスの棚もはさんだ。そうして、ときどき掘り出し本が見つかる自然科学の本のところへ。そして最後に文庫とコミック。実際はこれらの棚を行きつ戻りつ眺め回す。

最近は広告のコピーに関する本が気になっていた。言葉が気になる時期のようだ。さまざまコピー本をぱらぱらと読んでみるも、これだ!というものはなかった。
それでも本屋から手ぶらで帰るのはどうにもさびしいので、もう一回り。

『広告』が目に留まった。
白シャツの小脇に抱えていたら色移りしそうな表紙に惹き込まれて手に取ると、白い文字がエンボス加工で浮き出ている。やけに気合いが入ってるな、と中も覗くと、紙媒体の分野を越えた気になる人(もっと言えば好きな人)の記事が目白押しだった。
1時間半店内をあやしく行き来して、今欲しかった一冊に巡り会えた。

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よくよく調べてみたら、今回の『広告』はこれまでのテーマを刷新したリニューアル創刊号だった。気合いの入りっぷりにも納得である。

毎週買う雑誌の棚からレジへ、それだけではさびしい。本屋へ行ったら、ぜひ、もっともっと色んな棚をご覧いただきたい。不足している栄養分を補給してくれる本がきっと待っています。


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お客様より。お庭に咲いたそうです。もう春の香りがしました。


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入荷しました。

名も知らぬ遠き島より
役に立たない日々(単行本)
ロマンティックに生きようと決めた理由
クマのプーさん スクラップ・ブック
部屋にて
帰ってから、お腹がすいてもいいように思ったのだ。(単行本)
夢の日だまり
沖で待つ(単行本)
by suiran-books | 2015-01-20 13:42 | 本のこと | Comments(2)
senkiyaさんに古本納品しました。 / JUST DO IT NOW.
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埼玉県川口市のsenkiyaさんに古本を追加納品しました。

今回のおすすめはこちら!
ファーストブックというシリーズもので、色味も字体も絵の感じも、どこをとってもにんまりしてしまう古本です。タイトルごとに内容の充実度に驚くほどの差があって、そんなへっぽこなところも含め愛おしい本です。
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senkiyaさんの2階は本とCDの売り場になりました。
CDの多くはイラストレーターのnatunatunaさんセレクトです。音楽に疎い自分もnatunatunaさんのおすすめ文に惹き込まれて気になる一枚に出会うことができました。ちょこちょこ売り場に来ているとのことで、運が良ければnatunatunaさんご本人にお会いできるかもしれません。

帰り際に店主のひでさんからいいものいただきました。あの名言がステッカーに。大切にします。
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『灰色の輝ける贈り物』アリステア・マクラウド
『コーヒーの絵本』庄野雄治
 
by suiran-books | 2015-01-17 23:42 | 本のこと | Comments(0)
最寄りのサイクリングロード
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実家暮らしでは家とコンビニの距離は生活に何も影響しない。一人暮らしのときには毎日のように立ち寄っていた最寄りのコンビニも、今では年に数回行く程度だ。

それよりも今は、家から自転車で3分、榛名山に向かって延びるサイクリングロードの恩恵にあずかっている。

無心で走っているとだるまで有名な少林山の近くまで行きつき、そこから引き返して40分弱。何も考えずに走りきれるコース。解放感がすごい。おじいちゃんのグラウンドゴルフとか、少年野球とか、河川敷ならではの風景も楽しい。じんわり汗をかく。

暖かくなってきたらどこか途中で本でも読もう。


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『どうして人はキスをしたくなるんだろう?』みうらじゅん、宮藤官九郎
『「研究室」に行ってみた。』川端裕人
『惑星9の休日』町田洋
『5つ数えれば君の夢』今日マチ子
『文学界 2015年2月号』
 
by suiran-books | 2015-01-10 00:42 | あさっての方向 | Comments(0)
今年もよろしくお願いします。
明けましておめでとうございます。
のんびりとおだやかに新年を迎えました。
駅伝の実況をBGMに読書がはかどり、たまっていた本の消化が順調に進んでいます。

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今年最初に読み終えたのは柴崎友香さんの『きょうのできごと、十年後』です。前作『きょうのできごと』の映画が公開されてから十年が経ち、物語の登場人物も十歳年を重ねました。京都に集まった大学生たちの「今日」は、ある店の主の、父親の、会社員の「今日」に変わっています。置かれた状況はそれぞれ変わっているけれど、何も変わっていないみんながそこにはいました。
ちょうど十年前に京都で大学生活を送っていこともあり、知人の話を見聞きしているような気がする少し特別な作品です。とうとうと流れる時間の流れを確かに感じられる読書になりました。

今年もたくさんの本をみなさんの元へお届けできるように活動していきます。
今年もよろしくお願いします。

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天華堂書店2階の予定を更新しました。
暖房機器がありませんので、ご来店の際は十分暖かくしてお越しください。

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『きょうのできごと、十年後』柴崎友香
『ワイルダーならどうする?』キャメロン・クロウ
『本は読めないものだから心配するな』管啓次郎
『北緯66.6°』森山伸也
『ボートの三人男』ジェローム・K・ジェローム
 
by suiran-books | 2015-01-03 12:06 | 活動のこと | Comments(0)