本屋業suiranのこと
驚異

「地球や自然にはとってもやさしい驚異」

 

コロナ禍について、ある方からのメールに書かれていました。

 

ひと月ぶりの伊香保。突如往来が減った石段からは草が生え、店の入り口には立派なクモの巣と獲物の跡。店内に入ると、一瞬、違う店に来たかと錯覚するほど空間全体の色味が変わっていました。それもそのはず、大きな窓の向こうの木々がすっかり若葉を繁らせていたのです。今年は庭師さんの手が入らず、伸び放題というからなおさら。四苦八苦する人類を横目に(すらしていないでしょうが)、自然はこうも健やかなるものかと、まざまざと「自力」を見せつけられました。

 

やまのはは営業を再開しましたが、第二波、第三波がいつ襲ってきてもおかしくない状況下で、どこまで平常運転ができるのか見当もつきません。それでも、やれる方法でやってみるしかないですね。



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https://suiran-books.com/


 

古本はオンラインストアを始めました。これがなかなか楽しい。運送という点において、一定の負担を発生させていることは事実ですが、本が必需品の方は必ずいるので、今のぼくができる古本屋の形はできる限り継続します。お世話になっている本屋さんも、それぞれのやり方を試行錯誤しながら営業しています。先日古本を納品したフリッツ・アートセンターの「貸切制」は、贅沢でした。あれは本に出合っちゃう。

 

「驚異」とうまくやっていくにはもう少し時間が必要です。独りよがりにならず、そのときのベストを尽くし、へこたれずに(へこたれたっていい)。


# by suiran-books | 2020-05-17 06:45
近況報告

店が始まりばたついていましたが、ようやく気持ちと状態が落ち着いてきました。


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9月8日、やまのはがオープン。

「群馬土産と本の店」をうたい、県内各地で生産されている品物「お土産品」と、旅のお供にしたい大きさと内容の文庫本をセレクトし、販売しています。

大きな窓からの眺めがすばらしくて、毎日写真を撮っています。最近は通り雨が多くて虹がよくかかります。


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お客様との出会いが楽しい毎日です。

文庫本を山ほど買ってくださる方。

店内のBGMの好みが驚くほど重なる方。

災害ボランティアの帰りに温泉に来た方。

景色をずっと眺めている方。

昔の伊香保の思い出を語ってくださる方。

土地柄、芸能人の方もいらっしゃってびっくりします。

8坪ほどの店ですから、「おじゃまします」とそろり入ってきてくださるのもおもしろくてうれしいものです。


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ときどき期間限定で、店内でPOP UP STOREを開きます。

次回は12月中旬から山梨県の文具店・PAPYRUSさんにご出品いただきます。クリスマス、年末年始に贈ったり、使ったりしたくなる商品がならぶ予定です。

やまのはの日々は、ぜひやまのはのインスタグラムでお楽しみください。



suiranの活動報告ができずにいてごめんなさい。

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11月30日から12月15日まで、鎌倉のブックカフェ・vuoriさんの企画展『山をあるく日、山と本の時間』に山の本を100冊ほど出品します。



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12月14日から12月24日まで、川口のギャラリー・tanabikeさんの企画展『コドモニオクル』に絵本などのお子様と楽しめる本をたくさん出品します。


フリッツ・アートセンター内のレンズ、senkiyaの2階にも古本をちょこちょこ追加で納品しています。



今週放送のFMぐんまの『WAI WAI Groovin’』では、村上春樹さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』をご紹介しました。



ブログのような形で『ひらめきのタネ』というwebマガジンに月に一度、寄稿しています。毎月15日過ぎに掲載されますのでこちらもお楽しみに。



最近の心配事は伊香保の冬。お天道様、どうかお手柔らかにお願いします。


# by suiran-books | 2019-11-26 18:00 | 活動のこと