本屋業suiranのこと
長田弘さん
詩人の長田弘さんが亡くなられて明日でひと月が経つ。
訃報を耳にしたときの衝撃と喪失感はものすごかった。
ふだんまったく意識していなかったのに、自分の中で長田さんの存在がこんなに大きいものだったのかと気づかされた。

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今、長田さんの本を読み返している。
そして、驚いている。

言葉にはできないけれどなんとなく思っていたことや思ってもいなかったこと、こんなことができればいいなと望んでいること、知りたいこと、誰かに教えて欲しかったこと…長田さんはずっと自分の言葉で書いていた。
全部が、長田さんの本につまっていた。



3年前、長田さんに初めてお会いしたとき、suiranの古本を見てくださった。
じっくり棚を眺めてくださり、おもむろに引き抜いた一冊をめくりながら「これは貴重な本だからあなたが持っていたほうがいいですよ」と渡してくださった。

なかなか難しいけれど、やさしく、ていねいに、本と向き合い、本屋の活動を続けていこうと思う。
 
長田さん、ありがとうございました。
 
 
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by suiran-books | 2015-06-02 11:30
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